サクラサク
4月1日。
多くの人がそれぞれの旅路へと発つ日である今日。
浪人生という役を終え、新天地に向かう電車に揺られながら思うことを綴りたい。
何を綴ると言っても去年をまるまる振り返るのは辟易するので、去年の自分に対して、意外に大切なポイントを送る体で書こうと思う。
1.
まず、勉強は時間と比例しないということだ。
というのも、浪人生は毎食事・睡眠以外の時間を削って毎日15~16時間勉強しなければならないという通説が存在するが、これはいくらやる気、根性があっても途中で挫いてしまう可能性が高いからである。
また、その長時間本当にフルパフォーマンスを再現できるだろうか。
勉強は質と時間が相互作用することによって初めて効率良く行えるのだ。
そのために初めはこれからも継続していける勉強リズムを作り、少ない限られた時間で短期集中して勉強することを心がけるべきである。
2.
次に、眠い時は寝る。
高校生と違って授業以外の自習時間が圧倒的に多い浪人生は、その時間内での作業が大半を占めるがそこで思わぬ敵となるのが「睡魔」だ。
それに侵されて頭がカクンカクンして、白目をむき出して、よだれを垂らして、そんな所を他人に見られたらたまったもんじゃない。
勉強にも絶対手がつかないので、そうなったら開き直って寝る!これが最善。
寝ると言っても10~15分仮眠をとる。どうしても寝すぎたりするのが怖い時は散歩。
外に出て音楽聴いたり、空見たりするといいと思う。
寝ることも効率いい勉強方法のひとつ。
3.
最後、好きな趣味も大切にする。
個人的にこれが最も重要で、浪人生は本当に毎日が同じことの繰り返しで薄味、薄色、淡白である。そのために常に何か気がかりの中勉強しているが、そんな日々にオアシスとして色を与える。
自分に自ら人参をぶら下げてでも頑張って、時には自分の顔色を自分で伺って付き合っていくのが必要なのだ。
以上三点、これは自分が浪人生として過ごさなければ決して気づくことがなかった事だ。
勢い(やる気、根性)だけでは長期戦を戦い抜くことは難しい。だからこそ、自分に合った戦略を模索しつつコツコツと努力することがより重要になるだろう。
最終的に泣いても笑っても浪人という選択は一人間としては絶対成長できると断言できる。
これは浪人といういばらの道を自ら選んだ浪人生しか得られない特権だ。
今年の浪人生、頑張れ。